新たな仕組みが発表になりました。

その名も、「雪おろシグナル」⛄⛄
雪おろシグナル 山形県
《雪おろシグナルサイト》



「雪おろシグナル」は、防災科学技術研究所と新潟大学、
京都大学の共同研究によって開発された、積雪荷重計算サイトです。
現在、山形県の他に富山県と新潟県で運用されています。


雪の量は、これまでは主に「深さ」で判断されていました。
雪おろシグナルは、各積雪量観測地点のデータを解析し、
「1㎡当たりの重さ」を知ることができます。




雪の事故が多くなっています。

雪国で毎年報じられる事故に、雪下ろし中の転落によるものがあります。
山形県では、雪の多かった昨年は実に90件の転落事故がありました。
山形県 事故
《参考サイト:いきいき雪国やまがた》


雪国では、積雪量や住宅の形状により、雪下ろしは必要な作業です。
2人以上での作業や、命綱の着用など、警告はしているものの、
なかなか事故は減っていないのが実際です。


雪おろシグナルの使い方

サイトのトップページに入ると、現時点での各地の雪の重さがマップになっています。
雪おろシグナル 山形県


色により、雪下ろしが必要な量や、倒壊の可能性がある量など、一目両全になっています。



さらに、「積雪荷重計算」に入ると、
雪おろシグナル 積雪荷重計算


更に細かい地点での積雪荷重を知ることができ、
指定した日付内での積雪荷重を知ることができます。

コチラのサイトから、詳しい説明書を読むことができます。



例えば、「大石田町次年子地区で、12月24日~1月17日までの積雪荷重」は、
雪おろシグナル 大石田

362kg/㎡ です。




新たなシステムが導入されても、作業は人が行うもの。
建物の危険性も、築年数や形状によっても違うものですが、
1㎡当たり、数百kgの荷重があるとすると…屋根全体の負担は相当なこともわかります。

また、軒下は相当重いものが降ってくる危険地帯であることも改めてわかります。


現在、3県で運用されているシステムですが、
雪国暮らしの方が長い方は、経験とデータを上手く使って、
エトペソラのような雪国初心者は、データを知りながら、
うまく雪と付き合っていきましょう。