「アイデアは一番コスパが良い道具になる」

最近出会ったこの言葉、すごく胸に刺さりました。
備忘録として、ブログに残そうと思います。
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先日、遊佐町で開催された、電通クリエーティブディレクターの門田陽さんの講演会に行ってきました。

門田さんは、福岡出身、㈱西鉄エージェンシーで勤務後、40代で㈱電通に移りました。
担当分野は、主にテレビCMで、大手企業のCMを担当しています。

山形県内では、毎年行われている”山形ふるさとCM大賞”の審査員としてお馴染み。
毎回、冷静かつ客観的なコメントを頂き、すごく勉強になります。




アイデアには3つの種類がある。


アイデアの種類は、この場合『王道・応用・破道』の3つ。

王道→「定番」。誰も文句を言わない。
応用→「王道+ちょっとした個性」。フィット感と新しさがある。
破道→「明らかに目立つアイデア」。こちらは「アイデア」全体の1割もないもの。


広告業界では、応用以上のアイデアが求められることは当然ですが、
特にCMの場合は目立つ必要がある為、「破道」のアイデアを出す必要があります。
(ex:ソフトバンク)

「お父さん設定の犬が主人公」
初めて観た時のインパクトはすごく、こちらは明らかに破道のアイデア。


逆に、”ドストレート”に「王道」を攻めることも、戦略としてはあるそうです。
(ex:ハズキルーペ)

言ってみれば、商品について「当たり前のことしか言ってない」という
1967年頃のCM「象が乗っても壊れない筆箱」と同じ考えを応用し、
出演者の豪華さが一番のインパクトになっています。


しかし、地方で行われるPRCMや、広報の製作は、
こうした大手企業、大勢をターゲットにして作られる広告とは、かけられるお金も人の数も違います。




「地域らしい表現、情報発信」とは?

ふるさとCM大賞のように、お金や人員など、限度がある場合はどう考えればいいか?
教えて頂いた一部を紹介します。

一点突破に努めること。
内容の詰め込みすぎは、「最終的に何が言いたいの?」になりがち。

ブレストの時は、否定することを禁止する。
「否定を続けると結局王道に落ち着きがち」を回避する。

過去に誰かが作ったものを応用してみる。
再発見が生まれやすい。



多額な予算をかけずに作った地方CMの例
・方言の見方を変えたもの【宮崎県小林市】

俳優も有名ではないが、「方言」の応用で、「フランス語に聞こえる」という発想。

・すでにある要素の応用【別府温泉】

「シンクロ+風呂=シンフロ」→温泉ではありえない光景ですね。

・一点突破!【宮崎県日向市】

「日向灘が綺麗!!」という一点に集中している。



山形に約2年住み考えること。

山形に住む前や住んだ直後に、こんなことを思っていました。

テレビやポスター、ネット上で見られるCMや案内が、
「初めて見た人に伝わらない」ものが多いことです。

地域性が出るものの多くは、
「地域の魅力を出したい」
「観光客を増やしたい」
「移住者を増やしたい」…等々、様々な思いがあります。

この場合作り手は、プロが作るもの、素人が作るもの、様々です。
全ての場合で、限られた時間や文字数の中で「地域を良いと思わせるもの」を作る必要があります。
それって、どんな方法をとれば良いのか?




セミナーを開催した山形県遊佐町のこと

このセミナーは、大石田町から車で1時間半の山形県遊佐町で行われました。

遊佐町は、ふるさとCM大賞で考え抜いたアイデアにより、4年連続6回の受賞の結果があります。
自分たちでできないことは、適切な協力者を選択しています。

遊佐町の町長さんは、遊佐町からの情報発信に対し、2つの視点を持っていると言います。
「見ている自分=地域の中にいる自分」
「見られている自分=全国から見られている遊佐町の姿」

地域をどのように伝えるか、伝える必要があるかを客観的に考え、
「アイデアを一番コスパがいい道具」にする。

遊佐町を見て、地域全体の本気度と精度が、小さな地方では大事になるのかなと思いました。


有意義な企画をした遊佐町、遊佐町地域おこし協力隊の方々、ありがとうございました!
遊佐町地域おこし協力隊のブログ→「来ちゃいなよ、ゆざまち



地域でのアイデアの出し方の例、過去のブログにも書きました。
ソトコト編集長の話
ブログを読んでくれた人に言われたこと。