香坂です。
改めて、活動報告会にお越しいただきました皆様、関心を寄せていただいた皆様、ありがとうございます。

今回は、私、香坂からの内容をご報告しますね!
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今回のテーマにした「私たちの仕事と地域での気づき」について

これまでは、
2017年度の「町とソトをつなぐ1年間
2018年度の「つくる つながる 交ざり合う
をテーマに報告会を行いました。

一貫して「小さな地域だからこそソトとの交流が新たな発見になる」という考えを大事にしました。

しかし、今回「交流」という言葉をテーマにしなかった理由、
それは、地域おこし協力隊は「あくまで仕事」であるという再認識です。

あくまで「仕事」として感じたこと、これからすべきことを
率直に提案する日にしようと考えました。





3年間の報告

着任して、町からいただいたのは「観光」「移住」「産業活性」「施設運営」というテーマ。
業務テーマとしては、幅が広い内容です。

「施設運営」以外は、これまでも多くの住民が努力してきたことです。
私は、そのテーマを達成する為に、まず大きな軸を設けたいと思いました。

それは、
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です。

「町を知る」ことは前提ですが、知るだけでは行動をすることができません
行動をする背中を押してくれることは、「面白く理解すること」だと思います。



これに関わることを書き出してみました。
1年目は、「基礎をつくること」
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・仕事としての方向性づくり。
・「情報発信」をどうとらえ、誰に何をどのように伝えて、どうしてほしいか?
・2017年8月にオープンするKOE no KURAの企画づくり。
・面白く町を伝える道具「おSOBAに珈琲」の販売企画への参画。


2年目は、「幅を広げること」
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・施設運営、情報出し分野のジャンル・地域的な幅を広げる。
・「おSOBAに珈琲」の選択肢をつくること。
・積極的にソトからの意思のある層を取り込むこと。



3年目は、企業や縁があった方との取り組みが多かった1年。
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「地域おこし協力隊」の業務の箇条書きには書いていない内容が多くあります。
「大石田町」のことを、企業と一緒に町を全く知らない人にも伝える機会を沢山頂きました。

また、大石田町に対し「地域おこし協力隊事業自体」への要望する面談や資料作成に、かなりの時間を使いました。




3つの事柄の報告
①KOE no KURA
2017年8月9日のオープンから、報告会当日までの状況を報告しました。
(人数などは、過去ブログをご覧ください。)



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利用者数を出したこのグラフ。
最近1年半ほど、施設利用人数の波がなだらかになりました。
これは、駅前を利用する駅の乗降者数と、施設利用者が必ずしも一致しなくなったからです。

施設オープン直後は、「人数!人数!」と駅前でチラシを配り、施設外で声がけを沢山しました。
山形県内では、クラフトイベントに行き、作家さんとの繋がりを作りました。
交流会に参加し、施設の名前だけでも覚えてもらえるよう、沢山話をしました。
誰かに「面白そうに」届くように、発信内容を模索しました。

それが少しずつ実りはじめたのか、繋がりから施設を訪れる人が増えました。
作家さん同士の繋がりから、作品展示やワークショップの開催を目的に訪れる人。
地域性を考えた際に、どのように伝えればいいかを相談に来る方。

明確な目的をもっていらっしゃる方が増えました。
施設内では相談事の対応をすることが、時間の経過と共に多くなりました。

大石田町のひとつの目的地」として、わざわざ来てくれる人が増えたことが、
人数の波が少なくなった理由です。

意味があって出入りする方の割合は確実に増えました。




②大石田町エトペソラ
このブログだけではなく、私たちが大石田町の小さなイイトコロを話すときの名前です。
(様々な考えは、過去ブログをご覧ください。)

インターネットでは、在住者や出身者だけではなく、そのお友達や偶然つながった方へ、
四季を通じた大石田町の小さなイイトコロや、リアルさがある田舎暮らしを
月に10万回届けるものになりました。

2019年11月に東京で開催した移住者募集セミナーでは、
大石田町の人12名が出演するPR動画を制作しました。
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作った理由は、私自身が元セミナー参加者だった時に感じたことから。
自治体の担当職員さんから聞く説明が、なかなか印象に残るものが多くなかったことがあります。
説明会の限られた時間・限られた表現方法では、町に住んだ想像をするまでに至りませんでした。

イメージは町の人をセミナー会場に連れて行くこと。
町に住む12名が顔を見せることで、特産や立地だけでは伝わらない町の雰囲気を伝えること。
移住希望者が知りたい、車社会・雪のある日常・生活用品はどう買うかなども併せて伝える内容としました。

移住者募集セミナーに来る人が「何を知りたい」のか。
経験者だからこそ、考えることができました。



③銀山大石田周遊消費促進プロジェクト
銀山温泉」を目的にした観光客が大勢訪れる大石田駅前に対し、富士通株式会社・富士通デザイン株式会社と行ったプロジェクトです。
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明確な目的があるお客様の「待ち時間」に焦点を置き、情報の出し方による観光客の行動を検証しました。
報告は、過去ブログに載せています。


大石田駅前は、まだまだチャンスがある駅前だと強く思っています。




3年間の活動を通じた提案
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この写真は、最近嬉しかった時の写真です。

山形市内で行われた交流会で、町の話をしました。
私が話す前、司会者が「大石田町のこえのくら、知っている人!」といった際、
会場にいた80名程の参加者中50名程の方の手が挙がりました。
小さくも大きな意味のある数でした。

私の中で、大石田町を面白く伝える相手は、こんな場に足を運ぶ好奇心のある人たちだと考えていました。
そのような人は、いずれ大石田町に足を伸ばし、町と交わり、町に小さな発見を数多く残します。
だから、そのような人に少しでも「大石田町」「こえのくら」が「面白そう」と届けられたこと、
ひとつの成果ではないかなと感じました。

実際に、年末年始、こえのくらには、このきっかけを通じ足を運ぶ方が何組もいらっしゃいました。



今後望むこと。
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2019年9月に連載させて頂いた、日本農業新聞の記事。

地域おこし協力隊は、現在全国に5,000人以上存在します。

しかし、大半は、「なにをやっているか、近くでみないとわからない」存在です。
業務内容によって、「わからない」の度合いは様々だと思います。
私もきっとそうです。

「よく住んでくれたね」「生活楽しんでね」とよく言われました。

優しい声がけは嬉しかったのですが、あくまでお金を頂きながら行っていること。
仕事として、「理想」を持ち、「効果」「手段」「結果」を考えることは、最低限必要ではないでしょうか。

そして、「協力隊を受け入れました!」「建物を整備しました!」ではなく、
それらをどう運用するかは、ソトものだけが考えるのではなく、地元も一緒に考えることです。

関連する記事を過去に書きました。

仕事として高めずに、地域おこし協力隊制度を使うことは、
住民・協力隊員・制度自体に対し、逆にマイナスイメージを量産する結果になりかねません。

そんなことを、提案させて頂きました。



最後に、質疑応答の時に、大事な質問を頂きました。

Q1、協力隊が入ってきた時に、「課題」「気づき」は生まれるが、「手段」が生まれないのはなぜ?
Q2、協力隊の働きやすい環境って、どんな環境でしょう?


こんな質問に対し、私はひとつの答えで伝えました。


A、地域(自治体所属の場合、所属自治体)が、課題を明確にしていること。

「地域おこし」「協力隊」という、「自由に活用できる」制度。
悪く言えば「ぼんやりした概念」の制度だからこそ、ぼんやりと運用したら、結果は出ません。

「手段」が生まれないのは、協力隊自身のやる気や機転の問題もあります。
しかし、「手段」が「必要な手段」なのか「不必要な手段」なのかの判断も必要です。

「手段」に対する判断が下されない(保留)と、時間だけが経過します。
それが「手段」が生まれてなく見える理由です。

「手段」を見極める為、「仕事を仕事として働ける環境」を作る為には、
「困っていること」「どうしたい」がはっきりしている必要、ただそれだけだと思います。

大石田町では、たった3年の歴史しかないこの制度。
これからも有効に活用する基盤を組み立てることが大事ですね。


以上が、香坂からの報告会レポートでした。
当日ご参加頂いた皆様、関心を寄せて頂きました皆様、改めてありがとうございました!

次回は遠藤からのレポートをお届けします!