冬に入り、大石田駅前のお客様が増えてきています。

大石田駅は山形新幹線の停車駅であり、銀山温泉への最寄駅です。
年間を通して観光のお客様がいらっしゃいます。
12月に入り、海外からのお客様が増えてきましたが、
国内の方もお客様の層も急に変化してきたことに気が付きました。




①11月後半~12月前半 50代以上の電車旅の方。 

大人の休日倶楽部の切符を使い旅行をする方が増えました。
大人の休日倶楽部は、JRの企画で50歳以上の方を対象にしたお得な会員切符です。

東日本では、
大人の休日倶楽部
《出典:JR大人の休日倶楽部HP》

4日間15,000円~、新幹線を含めた指定エリア内、乗り放題です。

この期間は、友人同士やご夫婦で、何日間かのプランでご旅行される方が多いです。

次の目的地がある方が大半なので、予め電車の時間は調べていて、
大石田駅前での空き時間は1時間~2時間の方が多いです。




②12月中旬~12月後半 20代社会人の方

お洒落な感じの若い社会人の方が多いです。

「こんな時期になぜ?」
「休んできているのかな?」

数組に聞いてみましたが、
「雪の銀山温泉が見たくて、会社を休んできました!」
「JRの駅にポスターがあったり、ネットで載っていたので!!」と、
銀山温泉
《出典:ZEKKEI》

雪景色の銀山温泉の一度体験しに来る為、雪がある時期の12月後半を狙うのと事でした。

1泊2日のプランの方が多く、若い方が多いからこともあり、
お帰りの新幹線や飛行機の時間が遅い傾向です。
多くは1時間~8時間ほど時間があります。
移動を往復夜行バスにし、丸二日間山形の温泉地巡る女性もいらっしゃいました。

銀山温泉前後はノープランの方も多く、大石田駅前でこれからの自身のプランを
紹介してほしい方の姿も多いようです。
こえのくらでは、お客様の要望に合わせて、大石田町や山形県内のご案内をしています。




③12月中旬~

青春18切符の利用者が増えています。
青春18切符の利用者は、年齢問わず旅慣れています。
普通列車だからこそののんびり旅、途中下車を楽しんでいます。

地方の普通列車の場合、時刻表を元にスケジュールを組んでいるので、
空いている時間は1時間~2時間です。

その中で、地域の思い出となる場所や食べ物を探しています。


 

銀山温泉を目的に山形に来た方の大石田駅前での過ごし方。

①の場合
旅先での出会いを大事にされる方が多く、時間はなくても、
地域との交流も旅行の楽しみのひとつにしている方が多いです。
「今回は厳しいけど、次の機会にまた伺います」なお話になることが多いです。

②の場合
ネットの情報を頼りに旅行される方が多いです。
口コミの多いお店に行き、時間が残ったら「どうしよう‥」の方が多いです。

銀山温泉や大石田町など、ネットで探すことができる情報が少ない地域への旅行の場合、
そんな情報自体が少ないこともあります。
関東からのお客様が多いこともあり、都会の当たり前は地方では当てはまらない困難な場面を
良く見ることがあります。
本当は、現地人に聞いて、ネットに載っていないような楽しみもして頂きたいことが本心です。


③の場合
人と話すことが好きな方が多いです。
旅の楽しみを自分で作ることができる方が多い印象です。
ちょっとした疑問や発見をこちらにも教えてくれることが多いです。

例えば、
・こえのくらの柱の作りによる建築技法のこと
・これまで旅をしたオススメの温泉地のこと
・これから行く場所で期待していること…などなど、

こちらもお話していて発見が多い方々です。







実際にあった話。ある日の午前中にいらっしゃった20代の女性4人組。

「帰りの飛行機は19時、ノープランで来ました。」
「山形駅に行ったらなにかありますかね?」のお問合せ。

山形駅は、山形県内では整備された駅です。
しかし、関東の方が考える駅ビルの楽しさはないでしょう。
事前にネットで調べたという山形を代表する観光地も、見ごろの時期ではなかったこともあり、
近隣をお勧めしました。

結果、
17:30頃に戻ってきた彼女たちからは、「楽しみすぎました!!」とのコメント。

実際に行った場所
お金をおろしに銀行→漬物屋さん(いげたや庄司醸造)だんご屋さん(最上川千本だんご)
蕎麦屋さん(まんきち)温泉施設(あったまりランド深堀)
あったまりランド 大石田
《出典:あったまりランド深堀HP》

聞いてみると、始めはスマホの画面を見る限り、大石田駅前にはあまり期待していなかったそうです。

しかし、美味しい物を食べた後の温泉は、何度も入ってゆっくりして、
「銀山温泉よりもゆっくりしちゃったかも!!」とのことでした。




スマートフォンの普及率が80%となる今日。
ネットでの情報が見つかればよいのですが、
そのあたり、地方ではまだまだ発展途上です。

銀山旅行の際、是非現地人に声をかけてることで、旅行はもっともっと楽しくなります。
東北の人は、良い人も多いですから、地元民っぽい人を見たら、
恐れずに話しかけてみましょう!!