映画「コンプリシティ/優しい共犯」が、2020年1月17日公開になります。
前回のブログでは、「コンプリシティ/優しい共犯」を制作した背景や、完成後の経緯をお伝えしました。





今回は、大部分シーンを撮影した山形県大石田町に対する近浦啓監督の想いを伝えます。
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映画祭であった、監督が嬉しかったこと

映画祭では、世界の映画関係者から「この作品どこで撮ったの?」という質問が多く挙がりました。
その度に、大石田町のことを話してくださったそうです。

映像を見れば日本であることはわかるでしょう。

「コンプリシティ/優しい共犯」では、海外の人が「THE 日本」とイメージする画とは、異なる風景を映しています。
時代劇やおしんの世界、もしくは渋谷や新宿といった高層ビル群が、
「日本らしい」のひとつの解釈であるなか、日本の「ごく普通の田舎町の風景」が海外の映画関係者に新鮮に映り、響いたようです。





「ごく普通の田舎町の風景」をつくった、大石田町の文化

映像を撮る立場から感じた大石田町の魅力は、情景の綺麗さだけではなく、人にもあるようです。
優しさ・強さ・しなやかさがある「大石田町の人」という素材。
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そんな住民が作った文化のひとつに蕎麦があります。
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古くから来客をもてなす時に出す家庭の味です。
大石田町の蕎麦屋が、「飲食店」という店構えではなく、
「家庭の居間にあがりこむ」ようなスタイルであることに
大きな魅力を感じたのだそうです。

撮影では、多くの住民がエキストラとして参加しました。
通常、エキストラを多く使うシーンは、エキストラ指導に多くの時間・労力を使うそうです。
しかし、「コンプリシティ/優しい共犯」では、それが少なかったのだとか。

例えば、蕎麦屋の場面で、エキストラにとんだのは「いつもどおりの感じで!」という指示のみ。
それだけで、エキストラ参加者は、そば屋に来た時の「いつもどおりの姿」を演じました。
映画関係者からは、「あんなに沢山のエキストラが居て、全員が自然体でいる」ことを
とても不思議がられ驚かれたそうです。




「ご当地映画を作るつもりはなかった」


私はインタビュー前に作品を観せていだきました。
率直な感想として、ストーリーの中に、普段自分が住む大石田町がフィットし溶け込んでいる。
景色も人もお店も、装飾されていない普段の風景なのに、映画のストーリーを大きく際立たせています。
それだけ、近浦監督やスタッフの方たちが、大石田町を理解し、必要に利用していただいたんだと思いました。

それを、監督に伝えたところ。
「地元の人にそう言ってもらえるのは、何よりも嬉しいです。」
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と言ってくれました。

映画の中では、大石田町の風景・蕎麦・美味しいお団子のお店などなど、
「大石田町のイイトコロ」が沢山含まれます。

監督は、「ご当地映画を作りたいわけではなく、価値のある映画作品を作りたかった」
「それが結果的に大石田町に良い影響になってくれたら嬉しい」と話します。

「コンプリシティ/優しい共犯」は、トロント・ベルリン・釜山・東京フィルメックスなど、
意義のある映画祭へ出品・受賞をしています。
映画関係者から認められた作品です。
だからこそ、情景も強く印象に残ります。

監督の話すように、映画作品として楽しむことができるから、
「いつもの風景」が「素敵な風景」に感じました。





恩返しを忘れない。

昨年末は、監督自身が大石田町を訪れ、撮影の考えや裏話を町民に教えてくれました。
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それは、「納得いく作品が制作できたのは、大石田町の風景や人のおかげ」と話す監督。
映画館のない大石田町ですが、公開前に住民の顔を見て話し、想いを届けたかったと言います。

監督の大石田町への想いを聞いて、何人もの町の方が、
「素直にとても嬉しい!」
「住んでいる身として誇らしくなった!」
と話していました。


大石田町に長く住む方も、地元に対する新たな発見がありました。


ちなみに・・・近浦監督からの伝言です!

地元の人は、2回は観ましょう!
①ロケ地や知り合いに目が行ってしまう1回目
②作品を堪能する2回目

これで、作品を存分に楽しむことができますよ!!!




「コンプリシティ/優しい共犯」は、2020年1月17日から山形県内では、4つの劇場で公開です。
フォーラム山形
鶴岡まちなかキネマ
フォーラム東根
イオンシネマ天童
他の上映会場は、公式ホームページからご確認ください!!


「コンプリシティ/優しい共犯」公式サイト